第6回こども在宅勉強会

楽しく学ぼう!支援技術と工作技術 ~支援技術編~

    旭川荘療育・医療センター

   作業療法士 中村哲朗先生

<本日の内容>

今回は旭川荘療育・医療センターの中村先生に”支援技術”についてお話しいただきました。

中村先生は看護学生さんにも「支援機器について」話をされる事があるようです。

 

リハビリ・看護師の参加があり、詳しい方もおられれば、”支援技術”という言葉自体が初めて。という方も多かったようです。

実際の事例もご紹介いただきながら話をしていただきました。

<参加者の感想>

・テクノロジーを利用する時のメリット、デメリットを考えながら使用していくこと、その方や周囲の人たちにとってどう影響しているのかもしっかりみていく事が大切なのだと知る事ができました。

・お母さんから話を聞くだけではなかなかイメージできなかったが写真や動画を見る事でより理解する事ができました。

・主に成人の訪問をしているが、子どもさん以外でも活用できる物がたくさんあって参考になりました。

・実際にスイッチを使って楽しく遊んでいる動画を見て、私も今以上に活用していきたいと感じました。

等、たくさんの感想が上がりました。

<まとめ>

 本日の事例を含めた話から、支援技術の力によって空間的拡大ができたり、精神的な空間拡大もできると思います。

介護者から見たらたったスイッチ一つのことになるかも知れませんが、本人にとってはそれで広がる世界があれば大きなものじゃないかなと感じます。

人によっては機器の導入を行う事で適応や生活の広がりを促す事もあると思います。

 支援技術に限ったことではなく、普段訪問を行う中で福祉用具等でも経験済みだと思います。

道具と人を考える上で道具優先に考える視点ばかりでは逆に本人・家族の生活や空間が狭くなる事もあるかもしれません。大事な事は道具をたくさん利用したり、操作できる事ではなく、本人・家族のニーズを汲み取り現在の力を最大限に生かせるよう環境調整することだと思います。