第3回 こども在宅勉強会

勉強会

<日時>

 平成27年6月24日(水)  18:45~20:45

<内容>

MSWより 

 NICU入院児の退院支援において医療と福祉をつなぐ社会福祉士の役割

 

●症例検討

 1例について症例検討を行いました。

 症例について問題点・目標についてグループで話し合いました。

NICU入院児の退院支援において医療と福祉をつなぐ社会福祉士の役割

                         倉敷中央病院 医療福祉相談室:林 鮎美

医療ソーシャルワーカー(MSW:Medical Social Worker)よくMSWと言いますが・・・

                      「保健医療分野におけるソーシャルワーカー」だそうです。

*最近は診療報酬上の位置づけで「社会福祉士」を持っていることが求められているそうです。

 

研究内容の発表を主に、前後に説明を加えていただきながらお話ししていただきました。

 

研究は2009年から2013年における過去5年間の社会福祉士の任務を調査されたとの事です。

●研究背景には

<診療報酬の面から>  

平成22年度改訂で新生児特定集中治療退院調整加算に、初めて社会福祉士の明記

<周産期医療整備指針において>  

在宅医療・福祉サービス等に精通した看護師、社会福祉士等をNICU入院児支援コーディネーターとして配置することが望ましい。

<病棟での新たな試み>

“他職種との連携をより強化にする体制の構築”

 

⇒こちらでは、病棟看護師と共同で体制を築かれたそうです。

これらの位置づけがあり、退院支援に求められる社会福祉士の役割とは何か!

を問うために研究をされたそうです。

 

●結果のところではNICU退院後、社会福祉士への再紹介又は継続支援を要しているケースが4割少しある事に驚きました。

以上の研究から

・NICU入院児において、社会福祉士の早期介入により効果的な退院支援、退院後のスムーズな相談に繋げることが出来ること。

・退院後においても、医師だけでなく社会福祉士も能動的に介入していけるような相談体制の構築が必要である(退院直後、1歳~1歳半、3歳前など)事をお伝えしていただきました。

 

●感想内容として

・在宅でもMSWが関わっている事を始めて知りました。

・医療面だけでなく、社会的側面から介入が必要な家族にもしっかり介入していっている事。

・4割以上が再紹介していることに驚きました。

等挙がっていました。

 症例検討                    

                                                                                       倉敷中央訪問看護ステーション:渡邊亜沙美

症例検討                 

症例紹介を行い、実際の写真や動画を見ていただいた後、

4人グループの班でICFの表を活用して

「心身機能・身体構造」「活動」「参加」「個人因子」「環境因子」

の面から問題点や課題を出し合ってもらい、発表をしました。

画像は一部でしかなかったですが、そこからでも沢山のことが出てきました。

人数がいると、それだけで様々な視点が見えてくるものだと感じました。

その後、再びICFの表を活用し、各々の項目での目標を話し合っていただきました。

沢山の方がいると、それだけで沢山の視点があり、発表者の私も聞いていて勉強になりました。

 

 

●感想内容としては

PTOTの人が多く、成長・発達面について知る事ができたので勉強になりました。

・リハ職と看護の考え方(身体面や生活面)に違いや捉え方の違いに印象が残りました。

・周りの方の意見が伺えて違った考え方をきけた。何も分からない自分でも参加できた。